はじめに
スズキ・ジムニーに搭載されている4L(4WD Low)機能について、「いつ使うのか分からない」「切り替え方法が不安」という声をよく聞きます。
この記事では、ジムニーの4L機能について、初心者でも分かりやすく解説します。正しい使い方をマスターして、ジムニーの真の実力を引き出しましょう。

ジムニー 4Lとは?基本知識
4Lの正式名称と意味
4Lとは「4WD Low(4輪駆動 低速)」の略称です。ジムニーのトランスファーレバーに記されている「4L」は、通常の4WDよりもさらに大きな駆動力を発揮するモードです。
4Hと4Lの違い
| 項目 | 4H(4WD High) | 4L(4WD Low) |
|---|---|---|
| ギア比 | 1.320 | 2.643 |
| 駆動力 | 通常 | 約2倍 |
| 速度 | 通常走行 | 低速走行 |
| 使用場面 | 一般的な悪路 | 極めて厳しい悪路 |
JB64ジムニーの4Lシステム
現行型ジムニー(JB64)では、近年多くのSUVで採用されている電子スイッチ式ではなく、昔ながらの機械式トランスファーレバーによる直接的な操作で2H⇄4H⇄4Lの切り替えが可能です。これにより、悪路での確実な作動と、車との一体感が得られるのが大きな魅力です。
ジムニー 4Lの使用場面
1. 急な登坂路
使用例:
- 角度の急な山道
- 滑りやすい坂道
- 砂利や土の急坂
通常の4Hでは登れない急勾配でも、4Lの強力な駆動力で確実に登ることができます。
2. 深い砂地・ぬかるみ
使用例:
- 海岸の砂浜
- 雨後のぬかるんだ道
- 深い雪道
低速で着実に進むことで、スタックを避けながら走破できます。
3. 岩場やガレ場
使用例:
- 登山道の岩場
- 河原のガレ場
- 極めて荒れた林道
一つ一つの障害物を慎重にクリアする際に4Lの精密なコントロールが威力を発揮します。
4. 牽引作業
驚きの事例:
JB23型ジムニーが10トントラックを雪道で牽引する動画が話題になったことがあります。これは4Lの強大な駆動力があってこそ可能な芸当です。
ジムニー 4Lの切り替え方法
切り替えの基本手順
ATの場合
- 完全停車する
- シフトレバーをN(ニュートラル)に入れる
- トランスファーレバーを4Lに切り替える
- 切り替え完了後、Dレンジに戻す
MTの場合
- 完全停車する
- クラッチをしっかりと踏む
- シフトレバーをN(ニュートラル)に入れる
- トランスファーレバーを4Lに切り替える
- 適切なギアに入れ直す
重要な注意点
⚠️ 4Lへの切り替えは必ず停車時に行う
- 走行中の切り替えはギア比が大きく違うため不可能
- 無理に切り替えようとすると故障の原因になります
⚠️ 舗装路での4L使用は避ける
- タイトコーナーブレーキング現象が発生
- タイヤやデフに過度な負担がかかります
4L使用時の運転テクニック
1. アクセルワークのコツ
4Lモードでは少しのアクセル操作で大きな駆動力が発生します。
ポイント:
- アクセルは「じわり」と踏む
- 急激な操作は避ける
- エンジンブレーキを有効活用
2. ステアリング操作
ポイント:
- ゆっくりとした操作を心がける
- 急ハンドルは車体のバランスを崩す原因
- 路面状況を常に確認しながら操作
3. 速度管理
4Lは低速走行が前提です。
目安速度:
- 平地:10-20km/h以下
- 登坂:5-15km/h
- 極悪路:歩行速度程度
4L使用時の電子制御システム
ブレーキLSDトラクションコントロール
現行型ジムニーには「ブレーキLSDトラクションコントロール」が搭載されています。
4Hモード時:
- 対角線上のタイヤ2輪が空転すると自動的にブレーキをかけて空転を停止
4Lモード時:
- 発進時のみ作動
- 基本的には解除状態
空転した車輪にブレーキをかける機能はキャンセルされ、エンジン出力を抑制する機能のみが作動します。
ただし、4輪が空転するような極限状態からの脱出を補助するため、ブレーキLSDはごく低速時(約5km/h未満)に限り作動します。この設計により、4Lでは運転者の意図に忠実な走行が可能になっています。
よくある質問と回答
Q1: 4Lを使うとどのくらい燃費が悪くなりますか?
A: 4Lは低速走行が前提のため、通常の燃費比較は意味がありません。ただし、エンジン回転数は高めになるため、燃料消費は増える傾向にあります。
Q2: 4Lから4Hに戻すタイミングは?
A: 悪路を脱出し、通常の道路に戻ったらすぐに4Hに戻しましょう。舗装路での4L使用は避けるべきです。
Q3: トランスファーレバーが硬くて動きません
A: まずは完全停車していること、シフトレバーが「N」に入っていること、MTの場合はクラッチペダルを奥までしっかり踏み込んでいることを再確認してください。
それでも動かない場合は、駆動系にわずかな力がかかっている可能性があります。一度ブレーキを離して車を数センチ転がすか、エンジンをかけ直してから再度試すと、ギアが噛み合いやすくなりスムーズに動くことがあります。
Q4: 4Lでも登れない坂がありますが…
A: 4Lでも限界はあります。タイヤの性能、路面状況、アプローチアングルなどを総合的に判断し、無理な走行は控えましょう。
まとめ
ジムニーの4L機能は、極めて厳しい悪路や大きな駆動力が必要な場面で真価を発揮する機能です。
4L使用のポイント:
- 適切な場面での使用:急坂、深い砂地、ぬかるみ、岩場など
- 正しい切り替え操作:必ず停車時にニュートラルで
- 慎重な運転:低速、ゆっくりした操作を心がける
- 電子制御の理解:ブレーキLSDの特性を把握
- 使用後は速やかに4Hに戻す:舗装路では4L使用禁止
この機能を正しく理解し活用することで、ジムニーの本格的なオフロード性能を最大限に引き出すことができます。安全運転を心がけながら、ジムニーライフを楽しんでください。
図解まとめ
ジムニー 4L 使い方完全ガイド
– INFOGRAPHIC –
🚙
🤔 4Lってなに?
4WD Low のこと。通常の4WD(4H)の約2倍の駆動力を発揮する、極悪路走破のための最強モード!
| 項目 | 4H (ハイギア) | 🚜 4L (ローギア) |
|---|---|---|
| 駆動力 | 通常 | 約2倍! |
| ギア比 (JB64) | 1.320 | 2.643 |
| 速度 | 通常走行 | 超低速 |
| 得意な場所 | 一般的な悪路 | 極めて厳しい悪路 |
⛰️ いつ使うの? こんな場面で!
| アイコン | シーン | 具体例 |
|---|---|---|
| 🧗 | 急な登坂路 | 滑りやすい急坂、砂利の坂道 |
| 🏜️ | 砂地・ぬかるみ | 海岸の砂浜、雨後の泥道、深い雪道 |
| 🪨 | 岩場・ガレ場 | 河原のゴツゴツした石の上、荒れた林道 |
| ⛓️ | パワフルな牽引 | スタックした車両の救出作業 |
⚙️ どうやって使うの? 切り替え方法
⚠️ 大前提:必ずクルマを完全に停車させる!
AT車の場合
- 完全停車する
- シフトレバーを「N」に入れる
- トランスファーレバーを「4L」へ
- シフトレバーを「D」に戻す
- ゆっくり発進!
MT車の場合
- 完全停車する
- クラッチペダルを奥まで踏む
- シフトレバーを「N」に入れる
- トランスファーレバーを「4L」へ
- 適切なギアに入れ、ゆっくり発進!
🚨 最重要! 3つの注意点
- 1. 走行中の切り替えは絶対NG!
ミッションや駆動系が故障する原因になります。 - 2. 舗装路での使用は絶対NG!
タイトコーナーブレーキング現象が発生し、車に深刻なダメージを与えます。 - 3. すぐに4Hへ戻す!
悪路を抜けたら、速やかに4Hまたは2Hに戻しましょう。
🏆 運転のコツ
| ポイント | コツ |
|---|---|
| 🦶 | アクセル:「じわり」と踏む。急な操作はスリップのもと。 |
| 🔄 | ハンドル:「ゆっくり」回す。急ハンドルはバランスを崩す。 |
| 🚶♂️ | スピード:「歩く速さ」が基本。状況をよく見て慎重に。 |
正しい知識で、ジムニーの性能を100%引き出そう!
安全運転を心がけ、最高のジムニーライフを!
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